TAXi Wiki
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* ヤクザが支配しているのは北日本地域とされているものの、日本では普通、東西で分けている名称が多い(一部テレビ局の名称で使用しているくらい)。
 
* ヤクザが支配しているのは北日本地域とされているものの、日本では普通、東西で分けている名称が多い(一部テレビ局の名称で使用しているくらい)。
 
* 劇中登場した催眠術師の服装や髪型が日本の伝統的な髪型とは、ずれている。むしろ他のアジアの国の服装に類似している点がある。
 
* 劇中登場した催眠術師の服装や髪型が日本の伝統的な髪型とは、ずれている。むしろ他のアジアの国の服装に類似している点がある。
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== シリーズ作品 ==
 
== シリーズ作品 ==

2011年9月10日 (土) 22:55時点における最新版

TAXi②
TAXI 2
Taxi2 02
監督 ジェラール・クラヴジック
脚本 リュック・ベッソン
製作 リュック・ベッソン
ロラン・ペタン
ミシェル・ペタン
製作総指揮 ベルナール・グルネ
出演者 後述
音楽 アル・ケミア
編集 ティエリー・オス
配給 日本ヘラルド映画
公開 2000年3月29日フランスの旗
2000年8月12日日本の旗
上映時間 88分
製作国 フランスの旗 フランス
言語 フランス語フランスの旗
製作費 FRF 70,000,000 (概算)
興行収入 $559,412 アメリカ合衆国の旗
前作 TAXi
次作 TAXi3
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TAXi2』(タクシー・ツー)はカーアクション・コメディーが中心のフランス映画『TAXiシリーズ』の第二作である。リュック・ベッソンが製作・脚本を、ジェラール・クラヴジックが監督を担当し、2000年に公開された。

あらすじ[]

サミットのため訪仏した日本の防衛庁長官がマルセイユ警察のマフィア対策を視察しに訪れた。しかし滞在中、長官とエミリアンの恋人のペトラが、カタノ率いるランエボVI(劇中では"ミツビシ"とだけしか言われていない)に乗った日本のヤクザにまんまと誘拐されてしまう。首謀者である北日本の大親分ユキ・ツモトは、日本とフランスで調印される予定の条約に反対し、調印式妨害と日仏の国交断絶を画策。催眠術のプロを2人送り込み、長官をマインドコントロールし、大統領ジャック・シラクを含むフランス政府要人を殺害させようとしていた。エミリアンは、友人のスピード狂なタクシードライバー・ダニエル、長官のSPとして派遣された諜報部員ユリと共に、ダニエルの彼女リリーの父親でもあるフランス陸軍幹部のベルティノー将軍の協力を得て、拉致された二人の救出にパリへと向かう。 最後にはエミリアンたちを載せた改造プジョー406が空をとぶ! マルセイユからパリまで、今回もダニエルのドライビング・テクニックが炸裂する!

登場人物[]

ダニエル・モラレース
演 - サミー・ナセリ
主人公。今作では恋人のリリーの父親であるベルティノー将軍と対面し、最初は懸念されるが持ち前の機転を利かせてなんとか将軍に気に入られる。
その後、日本の防衛庁長官歓迎パーティーに遅刻しそうになった将軍をいつもの暴走運転で空港まで送って行った事がきっかけで、パリを観光する長官の送迎用特別車両『コブラ』の運転手に指名されるが、その最中にカタノ達ヤクザ集団に襲われて、長官を誘拐されてしまい、その後はなし崩し的にエミリアンやジベール、ベルティノー将軍らと共に長官救出に赴く羽目になってしまう。
ユリとは序盤の空港で既に対面していた為、面識があり、その為後半では正体を明かした彼女の協力を得てヤクザ達の目的を知る事が出来た。
終盤、将軍の協力を得てエミリアン、ユリと共にパリへ向かう。
エミリアン・クタン=ケルバレーク
演 - フレデリック・ディーファンタル
今作のもう一人の主人公。前回の事件を経てペトラとは恋人関係になったが、持ち前のドジと不運さは相変わらず。
今作では27回目にしてようやく路上試験に合格(実際はエミリアンのあまりの運転音痴さに、命の危機を感じた教習所の教官が無理やり合格させた)し、晴れて運転免許を獲得したが、その際にも店に車を突っ込ませるなど肝心の運転技術は前作からほとんど成長していない。
長官の為に行っていたマルセイユ警察のマフィア対策実演の為の余興の任務中にペトラにプロポーズをしようとするが、その最中にペトラを誘拐されてしまい、ダニエルに協力を頼みヤクザ集団を追う。
終盤、ダニエル、ユリと共に長官とペトラを救出すべくパリに向かう。
リリー・ベルティノー
演 - マリオン・コティヤール
ダニエルの恋人で、ベルティノー将軍の娘。
ダニエルとの関係は熱々であるが、事件に巻き込まれてなかなか二人っきりになることができない事に苛立つあまり、度々(決まって間の悪いタイミングで)ダニエルの携帯に電話して彼を叱責する。
父親である将軍の戦争体験談には嫌気を感じており、彼の元に赤電話(軍からの緊急連絡)がかかってきた際には「奇跡よ」と喜んでいた。
ペトラ
演 - エマ・シェーベルイ
エミリアンの恋人で、マルセイユ警察の優秀な刑事(警部補)。
日本の防衛庁長官歓迎に際して、日本語ができるという意外な特技を披露するが、そこをヤクザ達に目を付けられて長官と共に誘拐される事となる。
武道(空手)の達人でもあり、その腕前はエミリアンを圧倒し、ヤクザ達の部下の忍者軍団と互角に渡り合う程。
ジベール
演 - ベルナール・ファルシー
マルセイユ警察の署長。エミリアン以上に間が抜けているダメ上司。
日本の防衛庁長官歓迎に一人熱を燃やし、長官歓迎の為に必死に日本の挨拶を覚えようとしたり(ただし「こんにちわ」を「コンニションアー」と発言するなどかなりいい加減な覚え方であった)、長官護衛用の特殊車両『コブラ』を特注したり、本物のミサイルを使用した大がかりな余興襲撃(ダニエル曰く「やらせ」)など、様々なイベントを用意していたが、自身の判断ミスがきっかけで長官が誘拐され、すぐさまマルセイユ警察総勢力で長官救出作戦を決行し、自身も忍者もどきの衣装を身にまとい降下奇襲部隊に参加するが、エミリアンのミスによってロープをつなげていないまま飛び降りた為、大怪我を負ってしまった。
彼の負傷と同時にマルセイユ警察も行動不能に陥り、結局ダニエルとエミリアンのみで長官救助を行う羽目になってしまう。
エドモンド・ベルティノー将軍
演 - ジャン=クリストフ・ブーヴェ
フランス陸軍の重鎮で、リリーの父親。
根っからの軍人であり、自らの戦績や戦争体験を他人に延々(リリー曰く「3時間はぶっ通し」)と話す事を趣味にしている。
当初は娘の恋人であるダニエルを快く思っていなかったが、ダニエルの機転を利かせた褒め言葉で気分を良くし、さらにその後に長官歓迎パーティーに遅刻しそうになったところを彼のタクシーで見事ギリギリ間に合う事が出来たためすっかり気に入って、長官の送迎用特別車両『コブラ』の運転手に指名するがそれがきっかけでダニエルは今回の事件に巻き込まれる事となる。
部下からの人望や威厳はあるが、長官救助作戦では誰よりも先に居眠りをしてその後病院でダニエルに起こされるまでまったく起きないという、どこか抜けたところがある。
アラン
演 - エドュアルド・モントート
マルセイユ警察の刑事でエミリアンやペトラの同僚。黒人。
エミリアンにとって数少ない友人の一人であるが、エミリアンにはぞんざいに扱われている。
ジベールの突拍子のない行動や間抜け振りに振り回される苦労人。
ユリ
演 - ツユ・シミズ
防衛庁長官のSPとして日本政府から派遣された諜報部員の女性。
序盤にスチュワーデスの恰好で長官の専用機から現れたところをダニエルと遭遇している。
その後は警察官や看護婦などに変装して独自に長官救助の為の情報収集に徹していたが、後に病院にて犯人グループの目的の核心に迫ったダニエルとエミリアンの前に現れ、長官を救出すべく彼らと共にパリに向かう。
SPだけあってその戦闘能力は高く、ペトラとの連携で犯人グループの忍者集団3人相手に互角に渡り合い勝利する程。
冷静沈着だが、都合が悪い事に遭遇すると「チクショー!」と怒声を上げる事もある。
防衛庁長官(テニムラ)
演 - 平田晴彦
日本からマフィア対策の視察の為にマルセイユに訪れた文字通り日本の防衛庁長官。
劇中では単に「長官」と呼ばれているが、ジベールは当初は名前で呼ぼうとしていた(その際原語版では「テニムラ?」と呼んでいたが吹き替え版では「ムッシュ・トウフ」「ムッシュ・テンプラ」「ムッシュ・テンコモリ」などさらにうろ覚えになってしまっている)。
ダニエルの運転する送迎用特別車両『コブラ』で、マルセイユを案内されていた最中にヤクザ集団に襲撃されて誘拐されてしまう。
ダニエルの運転技術を高く評価しており、終盤では彼を「日本で自分の(お抱え)運転手にしたい」と話す。
タカノ
演 - コウ・スズキ
長官を狙う日本のヤクザ集団のリーダー(若頭)。
作戦を遂行する為に適当な一般車両を銃撃して横転させて、足止めに使うなど性格は非情かつ冷徹。

出演[]

役名 俳優 日本語吹き替え
DVD テレビ
ダニエル・モラレース サミー・ナセリ 石塚運昇 大塚明夫
エミリアン・クタン=ケルバレーク フレデリック・ディーファンタル 松本保典 関俊彦
リリー・ベルティノー マリオン・コティヤール 杉村理加 岡村明美
ペトラ エマ・シェーベルイ 沢海陽子 高乃麗
ジベール警部(署長) ベルナール・ファルシー 水野龍司 富田耕生
エドモンド・ベルティノー将軍 ジャン=クリストフ・ブーヴェ 佐々木梅治 内海賢二
アラン エドュアルド・モントート 檀臣幸 乃村健次
防衛庁長官 平田晴彦
長官の通訳 ヤナギサワ チョー
タカノ コウ・スズキ
ユキ・ツモト ヨシ・オイダ

登場車種[]

プジョー・406
車自体が前期モデルから後期モデルへと変わっている(車両ナンバーは2001ZY13)。
最高時速300km/hオーバー(そのために高速道路走行シーンでスピード違反取締り中の白バイが風圧で吹っ飛ばされている。ちなみにこのシーンでのスピードは306km/h)。
目的地に到着した際、自動的にエチケット袋が飛び出る。また、ボタン一つで車両の両側から主翼が飛び出し、車内の操縦桿を操作してジャンプ時の飛距離と角度をコントロールできる(自力で飛行することはできない)。
三菱・ランサーエボリューション
劇用車は左ハンドル(劇中車は、欧州仕様車「カリスマGT」を使用していたが、日本名が「ランサー」なので)。
日本で調達して船で直接持ち込んだという設定のため、ナンバープレートは千葉ナンバーである。本来であれば国際ナンバーかつ3ナンバーとなるが、国内ナンバーかつ5ナンバーとなっている。
各車のナンバーは以下の通り。
  • 1号車・・・「千葉52 つ 87-92」
  • 2号車・・・「千葉52 つ 87-94」
  • 3号車・・・「千葉52 つ 87-96」
リーダーのカタノは、3号車に乗車していた。
最後に戦車に激突して壊れた3号車が、エボVIからエボIVになっていた(ちなみにエボIVは本来なら5ナンバーで間違いではないのだが、この車両はオーバーフェンダーが装着されているためやはり間違いである)。
車両提供は、三菱自動車工業のドイツにおける販売会社MADGが行った。
メルセデス・ベンツ 500E
マルセイユ警察の特殊部隊の実力をアピールする模擬戦闘シーンで、テロリスト役の集団が使用した車。前作の敵集団「メルセデス」の使用した車と同じような赤いカラーリングが施されている。
現場に乗りつけた後は銃撃から身を守る盾として使われていたが、特殊部隊員にワイヤーを撃ち込まれ、そのワイヤーを牽引する2台のバギーカーに引きずられていき、盾を失ったテロリスト役はあっさり取り押さえられた。
特別送迎車「コブラ」
マルセイユ警察の威信をかけて開発された、要人送迎用の特殊自動車。外見はノーマルのプジョー・406に酷似しているが、車体全体が艶消しの茶色で塗装され、V12エンジンを搭載している。
車体全体が防弾仕様になっている他、車体各所に備えられたセンサーとカメラで障害物や不審人物を感知し、ミサイルすらも専用コントローラーの操作によって反らすことが出来る他、人工衛星による常時監視で鉄壁のセキュリティ体制を誇る。車の始動・停止には専用のパスワードを音声入力しなければならず、強奪することも困難である。
ただし、ジベール署長が開発にかかわったせいか間抜けな部分が多々あり、耐衝撃センサーの感度が最大の状態の場合、ボディに軽くタッチしただけで車内のエアバッグが一斉に膨らむ。この機能のせいでテストドライバーが大けがを負った。ミサイルを反らす機能も、反らしたミサイルをどこに飛ばすのかまでは考慮しておらず、劇中ではどこかの海に停泊していたクルーザーに直撃して木端微塵に破壊した。
車の始動には「ニンジャ」、停止には「トノサマ」というパスワードを音声入力する必要があるが、音声入力システムの融通がきかず、ちょっとした会話にこれらの単語が混ざっただけでエンジンが急始動/停止する。そのせいで後続車に追突されかけたシーンも見られた。

逸話[]

日本の設定と実際のずれ[]

欧米映画においてよく日本の設定は、実際の日本とはかけ離れたものであるが、本作でもそれは目立つ。本作は日本を舞台にしたり、日本文化を紹介する映画ではないので、製作者のイメージで作られた日本観が展開する。

  • 防衛庁(現・防衛省)が警察の視察を行なっている。実際の日本では警察庁が治安維持を担っているので、防衛関係の高官が警察を視察する事は少ない。製作者は日本でもフランスと同様に、地方の警察業務を憲兵隊が管轄しているように描写をしている。この設定は後に公開されるジャン・レノ主演の『WASABI』でも見受けられる。
  • ヤクザが支配しているのは北日本地域とされているものの、日本では普通、東西で分けている名称が多い(一部テレビ局の名称で使用しているくらい)。
  • 劇中登場した催眠術師の服装や髪型が日本の伝統的な髪型とは、ずれている。むしろ他のアジアの国の服装に類似している点がある。

ギャラリー[]

シリーズ作品[]

フランス・オリジナル版[]

アメリカ・リメイク版[]

外部リンク[]

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